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IIJ新社長に元財務事務次官の勝氏--競合は「海外企業」

田中好伸 (編集部)

2013-03-28 18:11

 インターネットイニシアティブ(IIJ)は3月28日、代表取締役の異動を発表した。代表取締役社長の鈴木幸一氏が代表取締役会長兼最高経営責任者(CEO)に、特別顧問の勝栄二郎氏が代表取締役社長兼最高執行責任者(COO)に就任する。6月下旬に開催される定時株主総会後の取締役会で正式に決定される。

 勝氏は、1975年3月に東京大学法学部を卒業、4月に大蔵省(現財務省)に入省。1995年6月に国際金融局為替資金課長、1997年7月に主計局主計官、2007年7月に財務省の理財局長、2009年7月に主計局長、2010年7月に財務事務次官、2012年8月に財務省を退官。2012年11月にIIJの特別顧問に就任している。


鈴木幸一氏

勝栄二郎氏

 会長兼CEOとなる鈴木氏は、事業全体を統括するとともに技術開発分野を担当する。Software-Defined Network(SDN)などをはじめとする新しい技術基盤やサービス開発、技術者育成などを主導する。社長兼COOの勝氏は、事業拡大のための戦略、事業運営での対外交渉などを担う。これまでの経験から海外人脈を活用して、米国やアジア、欧州での国際事業を加速させていくと説明している。

 IIJの特別顧問として入社した勝氏はIIJについて「若い人が多い。冬でもクールビズで働く人に驚いた」という。同社には「技術力の高さ、顧客からの信頼という二つの財産がある」と説明。「時代からの要請に常に応え続けることは難しい。IIJは技術者と先見の明がある経営者がいることで実現できている。これからは二人三脚で事業を拡大させていきたい」と抱負を語っている。

 鈴木氏は勝氏と数年前からの飲み仲間だったという。「何年か前から社長の打診を受けるようになったが、冗談だと思っていた」と話す勝氏は、2012年9月頃に正式に打診を受けたとしている。元財務次官である勝氏は、IIJで働くことについて「民間で仕事をしたことがない、(IIJが)ITの中でも最先端ということでチャレンジが多い。新しいことをできるかなと思って」社長になることを決めたと説明する。

 勝氏は「クラウドとビッグデータ、それらの入口となるスマートデバイスで世の中が変わるのではないか」と現在のITに可能性があるとの見方を示した。鈴木氏は「IIJの人間は“こんなことができますよ”」と技術よりの議論を展開しがちになると語る。それに対して「ITで世の中がどのように変わろうとしているのか見識がある」と、勝氏が社会全体を見据えた視線を持っていることを評価している。

 勝氏と鈴木氏は先日、ベトナムに一緒に旅行に出掛けたという。その体験の中でIIJの競争相手は「海外企業になるのではないか」(勝氏)と思ったという。その競合とは「グローバルでクラウドを提供するベンダーではないか」との考えを明らかにしている。


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