
英語には「空中のパイ」(絵空事などの意)という表現があるが、「雲(クラウド)の中のパイ」はいかがだろうか?
英グラスゴー大学の研究者が、レゴで作ったラックに入った56枚の「Raspberry Pi」コンピュータをつなげて、AmazonやGoogle、Microsoftなどのものをモデルとしたミニクラウドプラットフォームを作った。
このプラットフォームは、ユーザーの目からはどのように動いているかが見えないことの多い、現代の大手クラウドプラットフォームのアーキテクチャについて、学生が学ぶことを目的として設計されている。
「初期費用4000ポンド以下で、Linuxベースのシステムを作ることができた。研究者や学生たちは、商用のシステムに比べてわずかなコストで、実際に動いているクラウドコンピューティングインフラに触れることができる」と、同大学計算機科学科のJeremy Singer博士は述べている。
Raspberry Piは子どもにも買えるようにと設計された、35ドルのクレジットカード大のLinuxコンピュータだ。コーディングを学ぶことへの関心を抱かせることが目的だ。2012年に発売されて以来、120万枚のボードが販売された。