前回記事の補足など
最後になるが、前回書き忘れた点について簡単に記しておく。
まず、Jony IveがiPhone 5c+iOS 7で採用した「本体のカラーリングとソフトウェア(OS)のUIをマッチさせる」というやり方は、特に新しいものでもない。NokiaはWindows Phone「Lumia」の投入時からそうした手法を採用してきている。またポリカーボネートの筐体というのもLumia登場時からの売り物のひとつ。本体のカラーバリエーションだけなら、日本のフィーチャーフォンの方がずっと早かった。
「Touch ID」と名付けられた生体認証(指紋認識)技術の採用も然りで、たとえば2年前に出ていた富士通の製品にもやはりAuthenTecの技術を使ったものがあったらしい。
そういう「後出しジャンケン」でも、「Appleが出してきた」となるとそれが話題になるというのは、いまだにAppleの「メディアに対する神通力」みたいなものが存在することの現れか。
また、メインのプロセッサ以外にセンサ類専用のコプロセッサをもたせるというやり方が、Motorola=Googleの「Moto X」と「iPhone 5s」でほぼ同時に採用されているのも興味を引くが、これについてはいろいろと面白そうな将来への含みを持つものと思えるので、機会を改めて触れることにしたい。
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