ラスベガスで開催された「Interop」カンファレンスで、筆者はそこで採り上げられていた話題にはいくつかの大きなトレンドが含まれていることに気付いた。実際のところ、そういった話題自体、1ダース程度のカテゴリに分類できる。本記事では、業務リーダーやITリーダーが気にかけている10のホットな話題を紹介する。
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#1:ソフトウェア定義ネットワーク
2014年のInteropで議論されていた話題で最も大きなものは、間違いなくソフトウェア定義ネットワーク(SDN)だ。数あるセッションの少なくとも25%はこの話題に関するもののようだった。SDNはネットワークインフラを仮想化し、個々のスイッチやルータを意識せずとも済むようにするための管理ツール一式である。これは実質的に、既存の物理機器の上にレイヤを追加することで、サーバが意識する物理層を作り出すと言える。
とは言え、SDNがどのように動作するのか、また動作するべきなのかについては異論も見受けられた。例を挙げると、SDNのキーノートパネルでも、その定義についてすらパネリストたちによって激論が交わされていた。これは単なるハードウェアの仮想化なのか、それとも次の段階、すなわち自動化されたツールを用いることで規模を迅速に拡大したり、アーキテクチャを変更できるという能力なのだろうか?これは新しい話題であるため(VMwareがホワイトペーパーで初めてこの言葉を使用したのはたった1年前の話なのだ)、より優れた情報やリソースが将来出てくるものと期待できる。
#2:ソフトウェア定義データセンター
SDNの他にも、ソフトウェア定義データセンター(SDDC)をはじめとした、「ソフトウェア定義」という言葉を冠したものについても言及されていた。この話題はSDNよりも(実際の定義という点で)さらに曖昧なものであったが、従来のデータセンターをプライベートクラウドアーキテクチャへと進化させるために、SDNとともに既存のハイパーバイザと他のテクノロジを使用することに焦点が当てられていた。
#3:クラウド
クラウドはIT関連のコミュニティーで長年にわたって出てきている話題であるため、Interopで焦点が当たったとしても不思議ではない。プライベートクラウドやパブリッククラウドに関する複数のセッションでは、その利点や長所だけでなく、問題点や短所が強調されていた。とは言え、ほとんどの情報は目新しいものではなく、少し違った視点に立って、そして/あるいは違った背景のもとで語られていただけであった。