
Dellはマイクロサーバ市場における先駆者で、VIAの省電力「Nano」プロセッサをベースとする、ホットプラグモジュール搭載の高密度サーバ「XS-11-VX8」(「Fortuna」)を2009年に発売している。Fortunaは12台のサーバモジュールを提供し、2Uのシャーシ内のサーバ1台当たりの消費電力は20~29Wだ。これは、当時としては前例のない消費電力と密度の組み合わせだった。
Dellの現在のマイクロサーバプラットフォームは、この写真の「Dell PowerEdge C5220」ホットプラグサーバと「C5000」シャーシの組み合わせだ。8台または12台のサーバモジュールを3Uのシャーシに格納する。PowerEdge C5220が対象とするワークロードには、クラウドインフラストラクチャのホスティング、ウェブサーバ機能、コンテンツデリバリネットワーク(CDN)などがある。
サーバモジュールは、垂直の「スレッド」にマウントされる。スレッドには、デュアルコアまたはクアッドコアのIntel「Xeon E3-1200」プロセッサか、「E3-1200v2」プロセッサを格納できる。それぞれのスレッドが4基のDIMMスロットを備えており、最大32GバイトのECC RAMに対応。さらに、最大4台の2.5インチSATA/SASドライブ、または最大2台の3.5インチSATA/SASドライブを格納できる。
画像提供:Dell