Teradata PARTNERS

厳格なKPIはビッグデータ活用の本質を見失う--米テラデータのコーラーCEO - (page 2)

鈴木恭子

2014-10-30 10:30

--日本企業はビッグデータ活用が遅れているとの指摘がある。これについてはどのように考えるか。

Koehler氏 世界的に見て日本市場だけが遅れているという指摘は間違いだ。一般論になるが、米国(シリコンバレー)から生まれた新技術は、普及までに(米国との)タイムラグがある。私は国ごとの差異よりも、企業によってその積極的に“温度差”があると見ている。


日本テラデータ代表取締役社長の吉川幸彦氏

吉川氏 これは文化の違いに関連すると考えられるが、日本は「横並び」の精神があり、新技術をいちばん最初に試すことには抵抗があるようだ。リスクを冒してアーリーアダプターになる層は薄い。そのことが「ビッグデータ活用が遅れている」と見えるのではないか。

--日本では、ROI(投資対効果)の測定やKPI(重要業績評価指標)の決定が難しいため、経営層がビッグデータ活用に消極的だという課題がある。

Koehler氏 無理にKPIを決定する必要はない。ビッグデータを活用の目的を明確すれば、KPIやROIは見えてくるはずだ。むしろ、KPIやROIについて(ビッグデータ活用前から)詳細なリポートを作成することを重要視する企業の体質に課題があると感じる。

吉川氏 日本は欧米と比較し、企業内の各部門が個別にデータを管理する傾向が強い。そのため、データどうしの統合が進んでいないのが現状だ。

 ビッグデータ活用とは、新たに収集したデータのみを分析して価値を見つけ出すことよりも、既存データと新データの分析結果を突き合わせることで、「気づき」と「価値」を見いだすことだと考えている。まずは、“大元”のデータを統合することから着手しないと、ROIは測定しにくいだろう。

 一方、KPIは(具体的な指標を)絞り込みすぎると、ビッグデータ活用の目的を見失う危険性がある。ビッグデータは“質”の変化も早い。動いている金脈を探すようなものだ。その中から自社のビジネスに価値のあるデータ(分析結果)を導き出す手法は、既存の手法とは異なる。固定的なKIPを決めることが正解なのかは、再考する必要があるだろう。

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