連載第7回の今回も、前回に引き続き企業との対談の様子をお届けしようと思う。グループウェアでおなじみのサイボウズにご協力頂いた。同社のワークスタイルに対する考え方やこれからのデジタルテクノロジについて、他社とは視点の異なる(バリューシフトされた)考え方を紹介したい。
サイボウズ エントランス
ご協力頂いたサイボウズの方々。(左から)佐藤氏、野水氏、大槻氏。一番右はこの日偶然インターンシップで同社に勤務していた学生の石川さん。同社の方向性に共感し、猛烈なアピールでインターンシップの座を勝ち取ったのだとか……。
サイボウズのワークスタイルの歴史
--ワークスタイルについて簡単に教えて頂けますか。特に人事制度面はかなり特徴的だという認識なのですが。
サイボウズ 佐藤学氏
佐藤氏 おそらく「ライフ重視型」「ワークライフバランス型」「ワーク重視型」の3つから選べる人事制度や6年以内で復職可能な「育自分休暇」などのことだと思いますが、根本にある考え方は従業員の多様性を許容することです。
大槻氏 会社としては従業員が別にオフィスで仕事をしなくても良いというレベルまで多様性を許容しています。しかし、実は今年本社の移転を計画していまして(笑)。ですので移転先ではチームワークの会社らしく、わざわざオフィスに来る動機や意義付けが必要だと思っています。
--ITツールについても自由度が高そうですがその点はいかがですか。
野水氏 ノートPCなどの端末はいくつかの候補から選べて、スマートフォンのBYODも可能です。しかし、社外持ち出しのPCなどは厳しく制限しています。絞るところは絞り、自由なところは自由とメリハリを付けていますね。