Microsoftがまた1社、クラウドセキュリティベンダーを買収した可能性がある。
イスラエルの金融情報サイトが現地時間7月19日、テルアビブに研究開発の拠点を置くAdallomをMicrosoftが3億2000万ドルで買収したと報じた(Adallomの本社はカリフォルニア州パロアルトにある)。
別のサイトGeektimeも同日、MicrosoftによるAdallom買収について、相反する複数の報告を受けていると伝えた。
Adallomは、Salesforce、Google、MicrosoftのSaaSアプリケーションの使用状況を監視するシステムを開発している。Adallomが注目を集めた事例としては、「Office 365」のセキュリティ脆弱性を発見し、Microsoftに報告したことが挙げられる。
Microsoftは2014年11月、イスラエルのクラウドセキュリティベンダーAorato Ltd.を買収した(買収額は非公開)。Aoratoを立ち上げたのはイスラエル国防軍の退役軍人だ。偶然にも(偶然ではないかもしれないが)、Adallomの創設者たちもイスラエル国防軍に在籍中に知り合った。
MicrosoftはAoratoの名称を「Advanced Threat Analytics」に変更した。同社はAdvanced Threat Analyticsを「Enterprise Mobility Suite」(「Azure Active Directory」の「Premium」エディション、「Microsoft Azure Rights Management」、「Microsoft Intune」で構成されるサブスクリプションサービスバンドル)に追加する計画だ。
Adallom買収のうわさについてMicrosoftの広報担当に聞いたところ、「Microsoftはコメントしない」との回答だった。
Adallomの広報担当は、MicrosoftによるAdallom買収のうわさについて尋ねた電子メールに対し、次のように答えている。「最近のうわさに関する質問については、肯定することも否定することもできない」
筆者の情報筋の1人は、Microsoftがクラウドサイバーセキュリティ企業を次々に買収していると述べている。この情報筋によれば、Adallom買収のコード名は「Andover」である可能性があるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。