海外コメンタリー

Linuxベースのスイッチ用OS「Azure Cloud Switch」に取り組むMS--SDN分野で飛躍へ - (page 2)

Janakiram MSV (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 川村インターナショナル

2015-10-05 06:30

ACSを支える技術

 ACSを支えているのは、「Switch Abstraction Interface」(SAI)と呼ばれる抽象化レイヤで、さまざまなハードウェア実装の違いを隠す役割を果たす。

 SAIは特定用途向け集積回路(ASIC)をプログラムするためのC言語向けAPIだ。その基盤をなす根本的な考えは、標準化されたAPIを通して、開発者がさまざまなチップをプログラムできるようにすることだ。2015年3月に紹介されたSAIは、標準APIとしてOCPに正式に認められた。SAIはいわば接着剤の役目を果たし、ハードウェアをソフトウェアインターフェースから分離させる。

 Microsoftのほかに、DellやMellanox、Big Switch NetworksもSAIに寄与している。

SDN標準化のライバル

 SDNの標準化に取り組む業界コンソーシアムは、OCPだけではない。The Linux Foundationは2013年4月に「OpenDaylight Platform」(ODL)を発表している。ODLは、SDNとネットワーク機能仮想化(NFV)の分野の研究開発を推し進めることを目的として発足された。興味深いことに、CiscoやCitrix、Ericsson、Hewlett-Packard(HP)、IBM、Juniper Networks、Red Hat、VMwareなどとともに、Microsoftも創設メンバーに名を連ねている。このプロジェクトの大きな成果が、SDNを実現するための標準規格「OpenFlow」に関するものだ。主要な「OpenStack」ディストリビューションはネットワーキングスタックの一部としてOpenFlowを統合した。

将来有望なSDN

 ネットワーキングの未来はソフトウェアにある。コンピューティングとストレージ仮想化の恩恵を得た今、業界はSDNに注力している。VMwareは「NSX」に大規模な投資を行っている。NSXは、同社がNiciraの買収を通して手に入れた技術だ。MicrosoftはACSとSAIを通して、SDNへの取り組みの成果をOCPに捧げる道を選んだ。CiscoやJuniper Networks、Alcatel-Lucentなど主要なネットワーキングベンダーは、SDNベースの研究開発に大規模な投資を行っている。

 Microsoftはかつてオープンソースのライバル製品に対抗意識を持っていたことで知られていたが、ACSは同社がもはやそのような企業ではないことを示している。それはまさに歓迎すべき変化である。

「Azure Cloud Switch」
Azure Cloud Switch
提供:Microsoft

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]