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クラウドでIBMとSAPは敵ではない--米オラクルのエリソンCTO - (page 3)

末岡洋子

2015-10-26 17:19

数々の新製品も登場--SaaSとPaaSの合計売上高でまもなくSalesforceを超え?

 そしてEllison氏はクラウドを中心に多数の製品やサービスを発表した。例えば、Oracle Cloud Applicationsではすでに多数の製品をそろえるが、新たに「Manufactring」と「E-Commerce」を加えた。また、10年という長い時間をかけてすべてのコードをFusion上に書き直した「Oracle SCM Cloud」、「E-Commerce in the Customer Experience(CX)Cloud」も発表した。

 アプリケーションのUIも改善を重ねており、新しいモバイル向けのUIを発表した。コンシューマーの要素を取り入れたもので、すべてのSaaS製品に適用される。

 使い勝手ではUIに加えて、「Just-In-Time Learning System」として、ユーザーが学習しやすいように学習プラットフォーム「Oracle Cloud Plaftorm Service」を構築した。YouTube、Courseraなどのオンライン教材にアクセスできる。これにより営業担当が動画で製品の優位性などを勉強できるという。履歴は人事システムに記録される。


コンシューマー風のUIを発表した

 PaaSでは、「Oracle Multitenant Database Cloud Scalability」を発表、最新の「Release 12.2」では、1つのデータベースで約4000ものテナントをサポート可能となった。システム側がデータの隔離を確実にするほか復旧やセキュリティなどの機能を持ち、リソースの消費をおさえるなどのマルチテナントのメリットを受けられる。

 このほかにも「Real Application Clusters RAC」「Database In-Memory Acceleration 12.2」などを発表した。インメモリについては、36コア1サーバ構成でのBW-EMLベンチマークで「OracleはSAP HANAより2倍高速だ」と自信を見せた。なお、SAP Ariba、SAP Success FactorsなどのSAPの製品は「SAP HANAではなくOracleで動いている」ことにも触れた。


HANAよりも2倍高速とアピール。

 PaaSではこのほか「Exadata Cloud Service」が注目される。オンプレミスとクラウドで全く同じソフトウェアとハードウェアを持つことで、「データセンターの拡張」として利用できるというもの。また、カラムナデータをフラッシュキャッシュに保存し、カラムナのキャパを10倍から100倍に引き上げ、カラムナの高速な分析処理を利用できるという新機能「Exadata In-Memory & In-Flash Database」も発表した。

 Javaでは「Multitenant Java Server」「Fault-Tolerant Java Server」を発表。ビックデータ関連でも「Oracle Big Data Preparation Cloud Service」「Big Data Discovery & Visualization Service」などをアナウンスしている。

 Ellison氏によると、SaaS市場ではERPの顧客数は1300、HCMとCRMではともに5000に達しており、CRMでSalesforce.comにトップを許す以外は、競合を上回るという。

 SalesforceはPaaSも提供するが、Oracleは先の四半期(5月に終了した会計年度2015年第4四半期)でSaaSとPaaSの売り上げ合計が4億2600万に達した。Oracleは今年度、SaaSとPaaSから15億ドルを売り上げる見通しだが、Salesforce.comは10億ドルだとして、クラウド事業への手応えを示した。

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