Tesla Motor(Tesla)からModel S用ソフトウェアの新バージョン(Version 7.0)が米国時間10月14日にリリースされて(*1)、米国のIT系媒体などではこの話題が割と大きく取り上げられていた(*2)。「iOSの新バージョン発表並み」とまではいかないが、それでもかなりの注目度の高さに思える。また、CNETやUSA Todayのように、なかには目玉機能とされる「自動走行機能」の様子を動画入りで伝えているところもある。
こういう「手放し運転(?)の映像」というのは、今月初めに首都高を走るトヨタ車の内部の様子とかがニュースで流れていた矢先でもあり、それほど目新しい感じもしない。
ただ、自動車メーカー関係者以外の人間=市販車のオーナーがたとえ部分的なもの(走行中の車線変更など)であっても自動運転を公道で体験できるというのはこれが初めてだから、その点でこのソフトウェア配布開始が画期的なのは間違いない。また、そもそも自動車の分野で、新機種発表ではなく、ソフトウェアのアップデートリリースがこれほど話題になるのもやはり画期的なことかもしれない。
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このアップデートで新たにどんなことが可能になるか、といった詳細は省くが、一応簡単に挙げておくと、上記の車線変更(Auto Lane Change)や自動ステアリング(Autosteer)、自動駐車(Autopark)、それに緊急時の自動ステアリングや側面の衝突回避(Side Collision Warning)などだそうだ(…なんでも「自動」が付いてきそうで煩わしい)。
ただ、それ以上のこと――例えばそれぞれの機能がどんなものだとか、どういう仕組みになっているのかとか、あるいは「友達を試乗させたら、びっくりした」云々というElon Musk(TeslaのCEO)のコメントなども、別にTelsaの回し者ではないから書いたりはしない。
この原稿を書こうと思った動機はもっと別のところにある。Teslaがこの半自動化の仕組みの一部として「学習機能」を盛り込んでいるという点を共有するのが今回の主眼だ。