このほかにも、インメモリ分析のためのオープンソースのエンジン「Spark」の取り組みも紹介した。同社の最上位機種「Superdome X」上で修正を加えたSparkを大規模なメモリシステムに応用したところ、通常のSparkと比較して15倍という結果が得られたとアピールする。
「巨大なデータセットからすぐに洞察を得ることが可能になる」とFink氏、これに加え、通常のSparkクラスタが解決できない問題も解決した。Sparkに加えた修正はすべて、オープンソースとしてコミュニティに貢献する。
インメモリ分析のSparkをThe Machineに対応させた。
コンピューターの構造を変えることで、性能が飛躍的に改善する。Fink氏らは土台からひっくり返すというチャンスを活用し、これまで”後付け”だったセキュリティを”組み込み”にすることも試みている。具体的には、「保護」「検出」「復旧」の3つでセキュリティを実現する。
保護とは、The Machine内にあるデータ、そしてファブリック上を移動するデータの全てを暗号化するほか、Container OSがもたらす隔離もある。検出は悪意あるアクションを予防して侵入を防ぐもので、未知の脅威にたいしても保護できるという。
Fink氏が「最初のThe Machineプロダクトとして提供したい」というのが「The Security Machine」だ。DNSイベントの処理は現在、毎秒5万件程度だが、640TBのThe Machineならこれを1000万イベント程度に引き上げられるという。DNSイベントの分析を高速に行うことができれば、セキュリティは大きく改善する。「まったく新しい可能性が開ける」とFink氏。