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新着記事集:「負荷分散」

FinTechの今 グローバルから見た日本 - (page 4)

村上隆文(アクセンチュア戦略コンサルティング本部)

2016-01-01 00:00

2016年はこうなる

 概要ではあるが、日本のFinTech市場がグローバル目線から見たときに、どのような位置づけにあるかを見てきた。読者の皆様はすでにお気づきであろうが、日本のFinTechは以前未成熟であると同時に、飛躍を迎えるための重要な要素に対し、非常に活発な議論がなされているのが現状である。

 すなわち、相対的に市場規模のポテンシャルがある中、周辺環境の整備が進んだのが2015年といえよう。なお、2015年1月から9月までの9か月間での日本におけるFinTech投資額は、既に約4400万ドルに達しており、2014年度の5500万ドルに迫る勢いとなっている(図表5)。

 同期間でアジア・パシフィック地域におけるFinTech投資額は、2014年の約8.8億ドルから約35億ドルに急激な伸びを示している中、日本は堅調な動きを維持している。来年に向けては、これらが徐々に結実し、日本の金融市場を大きく突き動かすような議論が圧倒的なスピード感で出てくることが容易に想定されよう。

図表5:日本におけるFinTech分野への投資案件数および投資額
図表5:日本におけるFinTech分野への投資案件数および投資額。
出典:アクセンチュアによるCB Insightsデータの分析

 次回以降では、欧米におけるスタートアップ企業を紹介も交えながら、進みつつある金融イノベーションについて、その動向を見ていきたい。その上で、日本の金融機関がとるべき方向性について展望していきたい。

村上 隆文
アクセンチュア株式会社 戦略コンサルティング本部エンタープライズアーキテクチャ&アプリケーション戦略 マネジング・ディレクター。
金融機関向けにIT・テクノロジー戦略を担当。10年以上に渡り、金融業界におけるIT戦略、ITトランスフォメーション、PMI等のプロジェクトに従事。テクノロジー戦略、イノベーション戦略、IT投資戦略、ビジネス・ITトランスフォメーション、大規模システム導入等に多くの知見を持つ。経済産業省「産業・金融IT融合に関する研究会」(FinTech研究会)メンバー。

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