
2011年6月~2012年6月:京
日本は2004年の地球シミュレータ以降、スーパーコンピュータの王座から転落していたが、「京(けい)」は稼働開始時点で毎秒8000兆回という演算能力を叩き出し、再び世界最速の称号を手に入れた。神戸の理化学研究所に設置された京は、科学界の難問を解決するために開発されたスーパーコンピュータであり、自然災害対策から医学研究に至るまでの、多種多様な目的に活用された。
富士通が設計した京は、天河一号Aと異なりGPUは搭載していないが、70万5024基の「SPARC64 VIIIfx」(2GHz)プロセッサコアと、1.4ペタバイトのメモリを搭載していた。最大性能は2011年に1万1280.4テラフロップスに達し、その際の消費電力は1万2659.89KWだった。
OSはLinuxベースで、ノード間のインターコネクトは専用開発された。
提供:Riken