
2010年11月~2011年6月:天河一号A
「天河一号」は、2つの点でスーパーコンピュータの歴史を大きく塗り替えた。1つは、天河一号の登場により米国がスーパーコンピュータの王座を中国に明け渡す結果となった点で、もう1つは、天河一号の設計が従来のスーパーコンピュータと著しく異なっていた点である。北京近郊の天津に設置された天河一号は、石油探査や航空機設計に活用された。
天河一号はCPUと共に、よく3Dゲームに使用されるGPUを多用することで、消費電力を4040KW前後に抑えながら、性能の劇的な向上に成功した。
2010年に登場したアップグレード版の「天河一号A」は、7168基の「Nvidia Tesla M2050 GPU」、1万4336基の「Intel Xeon X5670」CPU、2048基の「NUDT FT1000」ヘテロジニアスプロセッサを搭載し、最大性能は4701テラフロップスに達した。OSはLinuxベースで、ノード間のインターコネクトは専用開発された。
提供:National Supercomputing Center in Tianjin