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ブロックチェーン

ブロックチェーンが「インフラエンジニアの仕事を奪う」未来--ベンダー座談会(3) - (page 2)

小船井健一郎 山田竜司 (編集部)

2016-09-28 07:00

 杉井氏:工夫はいろいろできるんですよね。技術的に課題解決できるアイデアはたくさんあります。例えばコンソーシアム・プライベート・パブリックの3層にしておいて、「コンソーシアムにつながっている人たちがそれぞれのプライベートのチェーンを持っていて、自分はプライベートを利用するけど、そこで使ったモノをコンソーシアムで承認させてパブリックへ」といったふうにするとか。

 朝山氏:まだ実用の要求や需要が追いついていない。

 杉井氏:そうかもしれないですね。逆に言うと、どんどん出していけばいい。僕らはエンジニアっぽく見られることがありますが、エンジニアではありません。「どうやったら世の中のニーズやアイデアをブロックチェーンに適応できるのか」と考えていますが、そういう層は少ない。


朝山貴生 テックビューロ 代表取締役所長

 朝山氏:そうですね、僕らは何を解決するのかという「ソリューション」から逆算してやっています。経費削減だったり、「パスワードの漏えいをなくします」といったセキュリティ向上だったり、わかりやすい「結果ファースト」です。

 平野氏:今の質問ですが、注意する・気をつけるという話が多くて、「失敗しないように」という観点はどうなんでしょうね。失敗しないことの優先順位が高いと、なかなかブロックチェーンは使えないんじゃないかな。

 杉井氏:研究や実証実験は金融から始まったけど、実用化は非金融なのはそういうことなんですよね。「ごめんなさい」が効くところじゃないと使えない(笑)。

ブロックチェーンの技術を担う人々

 小川氏:そうはいっても、大谷さんのところのようにBaaS(Blockchain as a Service)のサポートを提供しているのであれば、「失敗するかもしれないけど使ってください」といって顧客に持っていくわけにもいかないのでは。そうすると、ある程度事前にできるところは対策しているのではと思いますが、いかがでしょうか。

 大谷氏:われわれはAzure BaaSというものを提供しているのですが、それはただのブロックチェーンというテクノロジをクラウド上に載せただけで、それをさばく人が必要だと思っています。私はこの半年くらいブロックチェーンをやり始めて感じているのは、ブロックチェーンのエコシステムが必要だということです。特にわれわれはパブリックよりも、プライベートやコンソーシアム向けのエンタープライズが使えるブロックチェーンのシナリオを考えています。

 そうしたときに、お金を払う企業が「ブロックチェーンを使って何かをやりたい」という要望を持っていたとすると、ブロックチェーンテクノロジのベンチャーとの二者間だけでは、なかなか事が収まりきらないと思っています。今はまだ数えるくらいしかブロックチェーンのベンチャーはいないし、コアな技術に入れば入るほど、リソースは足りていない状況です。

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