Azure Stack:テクニカルプレビュー2をリリース
Azure Stackは、自社のデータセンターでAzure互換のサービスを提供できるハイブリッドクラウド製品です。今年1月に、Azure Stack テクニカルプレビュー1(TP1)がリリースされていました。
そして、8月に公開されていたロードマップ情報の通り、今回、Azure Stackのテクニカルプレビュー2(TP2)がリリースされました。TP2では、Azure Queue Storage、Azure Key VaultなどのAzureサービスが追加されています。今後数週間のうちに、Azure App Serviceなどのアップデートも予定されています。
TP1の時と同じく、1ノードのPOC構成がサポートされています。興味のある方は、是非Azure Stack TP2の環境を構築してみてくださいね。詳細は、Hybrid Cloud Blogのポスト「New ideas, new solutions, new technical preview of Azure Stack」、IgniteのAzure Stack関連セッションをご覧ください。
Azure Virtual Machines:Hシリーズ/Lシリーズインスタンス
Azure Virtual MachinesのVMインスタンスとして、新しく「Hシリーズ」が利用可能になりました。Hシリーズは、既存のインスタンスより30~50%高速な、現時点でパブリッククラウドで最速のインスタンスであり、HPCなどのコンピューティング集中型ワークロードに最適です。Intel E5-2667 V3 3.2GHz CPU、DDR4メモリ、SSDベースのローカルストレージを備え、RDMAネットワークをサポートしているインスタンスもあります。
Hシリーズは、現在、米国中南部リージョンでのみ利用可能ですが、順次他のリージョンに展開される予定です。現時点ではHシリーズを使うためにはサポートにリクエストいただく必要があります。
また、新しいインスタンスとして「Lシリーズ」も発表されました。今後数週間のうちに展開される予定です。Lシリーズは、ストレージ最適化インスタンスであり、(Cassandra、MongoDBなどの)NoSQLデータベースやDWH(データウェアハウス)といった、低レイテンシ、高スループットの巨大なローカルディスクストレージを必要とするアプリケーションに最適です。Lシリーズは、Intel Xeon E5 v3(Haswell)、最大6TBのローカルSSDを備えています。
詳細は、Azure Blogのポスト「Availability of H-series VMs in Microsoft Azure」、 「Virtual Machinesシリーズ」、「Virtual Machinesの料金」、ドキュメン ト「Azureの仮想マシンのサイズ」(翻訳が追いついていないため、現時点では英語ページ推奨)、 「VMのコンピューティング ベンチマーク スコア」 (翻訳が追いついていないため、現時点では英語ページ推奨)、Igniteセッション「Use Azure Infrastructure-as-a-Service (IaaS) as a starting point on your cloud journey」をご覧ください。
Hシリーズのインスタンス
Azure Virtual Machines:SAP HANAラージインスタンスがGAに
5月に発表されていた Azure Virtual MachinesのSAP HANAラージインスタンスがGA(一般提供)になりました。SAP HANAラージインスタンスは、巨大なメモリサイズを必要とするSAP HANAワークロード向けに構築されたハードウェア構成の上で動作しており、最大3TBのメモリを備えています。OLTP用途では単一ノードで最大3TBまで、OLAP用途では最大32TBの複数ノード構成まで、スケール可能です。
詳細は、サービスの更新情報「Large instances of SAP HANA on Azure」、「SAP HANA on Azure」、Igniteセッション「Deploy SAP solutions on the most comprehensive cloud platform」をご覧ください。
SAP HANAラージインスタンス