落合氏:(IoTの文脈で)いろいろなモノに金融が混ざってくると、世の中にものすごい影響がでてくる気もします。
平手氏:前職にいた頃からそのあたりの感覚は持ち合わせていて、いわゆる「インダストリー4.0」、GEが”Industrial Internet”という概念を打ち出し、PredixというIoTプラットフォームをちょうど出した頃から、IoTに関する業務をやっていました。
三井住友フィナンシャルグループ ITイノベーション推進部部長代理 平手佑季氏
今「Society5.0」(日本政府が提唱している、サイバー空間と現実社会が高度に融合した"超スマート社会”への取り組み)といった言葉も出てきていますが、これから変わっていく世界の中で自分が何らかのサービスを考えていけるというのが、この仕事の魅力かなと思います。
FinTechの現場で感じるキャリアのこと
落合氏:この仕事をして良かった点について、藤井さんはいかがですか。
藤井氏:個人的なキャリアとしては、日本の企業が日本を盛り立てていかなければならない非常に重要な時期に、この業界でこのポジションに自分を置くことは、なかなかできない経験だと思っています。
消費者の行動様式も変わり、ここ数年で、デジタルの世界でどんどん戦わなければならなくなっている。金融機関がその流れについていくには、年単位で時間がかかります。
その素地をどれだけ整えていけるかは非常に重要で、そこで力を発揮できる組織づくりや体制づくりに自分の経験を生かせると思っています。
落合氏:大久保さんにも、今の仕事について聞いてみたいところです。
大久保氏:2020年の東京五輪を間近に控え、戦略を描き、外の人たちと協業しながら、自ら実装もしてと、正直半端なく忙しいですが、メガバンクという社会的基盤として責任があるポジションで、イノベーションの創出に携われる毎日が充実しています。
部管理職のレイヤになると、プレイヤーとして作業できなくなりますから。