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コニカミノルタがIoTプラットフォームを手がける理由

田中克己

2017-05-22 07:15

 情報機器事業などを展開するコニカミノルタが今秋にも、IoTプラットフォーム市場に参入する。次世代の成長を担う事業に育てる。具体的には、センサからのデータを収集、分析するエッジ型IoTプラットフォームWorkPlace Hubの開発、販売やそれに伴うサービスになる。その狙いを探ってみる。

 山名昌衛社長は4月19日のWorkPlace Hub(Hub)の記者会見で、IoTプラットフォームの開発に取り組んだ背景を説明する。2015年11月に米サンフランシスコで開催された「フォーチュン・グローバル・フォーラム」に参加し、デジタルカンパニーに変革できない大手企業の約4割が20年後に消滅するという衝撃的な議論に危機意識を持ったこと。

デジタル企業への変革を急ぐ危機意識

 実は、コニカミノルタは2006年にかつての稼ぎ頭であるカメラとフィルムから撤退し、売り上げが1兆円から8000億円に落ち込んだ。その後、1兆円台に回復したものの、足踏み状態が続いている。国内外で大きなシェアを持つ複合機による成長が、難しくなっていることもあるのだろう。リコーなどの苦戦は、その兆しにも思える。

 そこで、山名社長は「いくら技術で勝っても、ビジネスに勝てるのか」と問い直し、最先端のデジタル技術を使って、顧客に価値を提供するビジネスへの転換を急ぎ始めた。「IoTやAIを自らの力で、競争軸を変えるゲームチェンジャーでありたい」とし、山名社長はスタートアップからも学び、カルチャーを変える決意である。

 そこには、コニカミノルタのIoTにおける強みも生かす。コア技術である画像処理や光学、センシング、デバイスなどを融合させられること。日本やアジア、欧米に約200万社の顧客基盤があること。加えて、「社会やユーザーの課題を解決するエコシステムを作る」。

 そのツールがHubで、米ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)やシスコやSAP、マイクロソフトなどと協業し、開発に着手した。現在、分析などの機能拡充や、アプリ開発者が開発したアプリを利用できるマーケットプレイスの準備も進めている。

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