SAPは米国時間9月26日、ブロックチェーンに関する計画を示し、システムを共同開発するパートナーを明らかにした。NetAppやCapgemini、HCL Technologies、Deloitteなどが含まれる。
SAPの狙いは、自社のBlockchain as a Service(BaaS:サービスとしてのブロックチェーン)プラットフォームを、モノのインターネット(IoT)と製造業およびデジタルサプライチェーン向けの製品を統合したものにすることだ。同社はこの取り組みを進めるため、技術革新を共に進めるパートナーと協力して、ユースケースを検証し、ブロックチェーンを利用するビジネスモデルを構築するという手法を取る。
SAPのブロックチェーン技術は、デジタルイノベーションシステム「Leonardo」の一部だ。SAPの説明によると、Leonardoとは、SAP Cloud Platform上で、機械学習やIoT、ビッグデータ、アナリティクス、ブロックチェーンに関する、他と一線を画するソフトウェア機能を統合する手段だという。
共同イノベーションプログラムのほかに、SAPは、「Leonardo Blockchain Early Access」プログラムの登録も開始する。このプログラムに参加すると、標準的なSAPの製品にブロックチェーン機能が加わった製品を利用できる。
SAPは、25日からラスベガスで開催中の「SAP TechEd」イベントで、このほかにもいくつかの発表を行った。「Digital Boardroom」「Lumira」「SAP Analytics Cloud」など、数種類のアナリティクス製品をアップデートしたという。
また、SAP Cloud Platformは、新しいビジネスサービスやデジタル体験サービス、製品機能、戦略的提携などによってアップデートされた。同プラットフォームで利用できる「S/4HANA Cloud SDK」も提供を開始した。このSDKは、パートナーや独立系ソフトウェア開発会社に対して、SAPのクラウドでアプリケーションを開発するよう促すのが目的だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。