米ZDNet編集長Larryの独り言

AWS、MS、グーグル、IBMなど各社クラウドの現在地--決算や戦略から読み解く - (page 2)

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2018-03-05 06:30

 またOracleのクラウド事業もある程度の規模に達した。同社は自動化と「Data-as-a-Service」事業を差別化要因にしようとしている。

 注目すべきクラウド事業者を挙げるとすれば、多くの意味で中国版AWSとでも言うべきAlibabaだろう。Alibabaは恐ろしい勢いで機能を増やしている上、人工知能(AI)に力を入れており、大規模なeコマース事業も運営している。どこかの会社と似ていると感じる読者も多いはずだ。

企業への導入状況

 大手パブリッククラウド事業者を比較すれば、AWSとMicrosoft Azureが圧倒的であることは明らかだ。RightScaleが実施した、さまざまな業界や企業規模の997社を対象とした調査の結果を見れば、その状況がよく分かる。

Enterprise public cloud adoption
Enterprise public cloud adoption

 ただし、このMicrosoft対AWSの構図には、両社の市場が必ずしもかみ合っていないという問題がある。Microsoftの商用クラウドの売上高には、大きな売り上げを誇る「Office 365」が含まれている。

 同社の商用クラウドの主要なサービスはAzureOffice 365の企業向けサービス(「Exchange Online」「SharePoint Online」「Skype for Business Online」「Microsoft Teams」)、「Dynamics 365」「Enterprise Mobility + Security Suite」(EMS)などから構成されている。

 つまり、Microsoftの商用クラウド事業は、AWSよりもGoogle Cloud PlatformやG Suiteに近い。

 RightScaleの調査で明らかなのは、パブリッククラウド市場が、何かしらのスタックを提供するあらゆる大手事業者が成長できるだけの勢いで大きくなっているということだ。

 ここで重要なのは、これらの主要なクラウドプロバイダーは、エンタープライズ顧客を共有することになる可能性が高いことだろう。大企業は今後費用の最適化を目指すと考えられ、ベンダー同士を競合させようとすることも増えるはずだ。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]