編集部からのお知らせ
Topic 本人認証の重要性
宇宙ビジネスの記事まとめダウンロード
米ZDNet編集長Larryの独り言

NVIDIAのArm買収、狙うのはデータセンター、エッジコンピューティング、AI

Larry Dignan (ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2020-09-18 06:30

 NVIDIAがArmを400億ドル(約4兆2000億円)でソフトバンクグループから買収するという最終合意が成立した。NVIDIAのマスタープランには、データセンターとスーパーコンピューティング、エッジコンピューティングに加え、サーバCPUとGPUの融合が中核に据えられている。

 NVIDIAがライバルのチップメーカーにArmのテクノロジーをライセンスすることに注目が集まっているが、同社の最高経営責任者(CEO)Jensen Huang氏によると今回の買収の真の目的は、人工知能(AI)ワークロードとエッジコンピューティングにあるという。

 この買収契約発表された米国時間9月13日の夜、Huang氏はジャーナリストらとの電話会議で次のように説明した。

 NVIDIAはCPUの設計をしておらず、CPUの命令セットも保有しておらず、半導体会社に知的財産(IP)をライセンスしてもいない。そういった点で、われわれは競合企業ではない。われわれの意図は、より多くのIPツールを増やすことがすべてであり、Armとは異なり携帯電話市場への参入もない。

 われわれの意図は、エンジニアリングとテクノロジーを組み合わせること、つまり両社の研究開発(R&D)能力を組み合わせることでArmの膨大なエコシステムのためのテクノロジー開発を加速できるようにすることだ(中略)そしてサーバーCPUの開発を加速することについても特に興味を抱いている。

NVIDIAとArm
インターネットかいわいの人々がIoTやデータに目を向けるようになっているなか、NVIDIAとArmがライセンス関連のものごとをどのように捉えているのかが図で示されている。

 JefferiesのアナリストであるMark Lipacis氏は、リサーチノートに以下のように記している。

 これまでのコンピューティング時代において、PC分野はWintelが、スマートフォン分野はAppleがというように、エコシステムの利益はたいていの場合、その80%が単一のエンティティーによって支配されていた。NVIDIAは同社のアクセラレーションへの取り組み(プロセッサーやインターコネクト(Mellanox Technologies)、「CUDA」を含むソフトウェアスタック、垂直市場向けソフトウェア)で生み出してきたエコシステムによって、並列処理時代における利益の80%を獲得する最適な位置につけているとわれわれは主張してきている。しかしArmの買収によってNVIDIAは、汎用目的かつヘテロジニアスな、データセンター規模のソリューションをも提供する準備が整い、最終的にデータセンターエコシステムにおける逐次処理がもたらす利益の最大80%も獲得するようになるとわれわれは考えている。さらにわれわれは、Armがデータセンター市場に盤石のとりでを築くようになるとも考えている。

 実際のところ、NVIDIAとArmの眼前に広がっている市場は膨大なものだ。


ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    MITスローン編著、経営層向けガイド「AIと機械学習の重要性」日本語版

  2. クラウドコンピューティング

    AWS提供! 機械学習でビジネスの成功を掴むためのエグゼクティブ向けプレイブック

  3. クラウドコンピューティング

    DX実現の鍵は「深層学習を用いたアプリ開発の高度化」 最適な導入アプローチをIDCが提言

  4. セキュリティ

    ランサムウェアを阻止するための10のベストプラクティス、エンドポイント保護編

  5. セキュリティ

    テレワークで急増、リモートデスクトップ経由のサイバー脅威、実態と対策とは

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]