ただし、この消費電力はPi 4だけに関するものなので、これとは別に、センサーと4Gモジュールも考慮に入れる必要がある。そのことを念頭に置いて、筆者はよりエネルギー効率の高い「Raspberry Pi Zero 2 W」を選択した。
Pi Zero 2 Wは平均的な負荷時に約0.1Aを消費し、高い負荷をかけると、消費電力が約0.4Aまで増えることもある。つまり、1万mAhのリチウムポリマーバッテリーパックは、Pi Zero 2 Wの動作時間をさらに延ばし、環境センサーと4Gモジュールによる追加の負荷を容易に処理することが可能だ。
そして、忘れないでほしいのだが、太陽が輝いているときは、Waveshare Solar Power Managerに内蔵されたバッテリーがずっと充電される。
次は、ソーラーパネルについて説明しよう。
このソーラーパネルは非常に大型であり、今回のプロジェクトには十分すぎる性能を備えている。
提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET
ソーラーパネルには、さまざまな形状やサイズ、価格帯の製品があるので、面白い。筆者が個人的に求めていたのは、Raspberry Piの動作中にバッテリーを継続的に充電することが可能で、防水性能も備えているソーラーパネルだ。
筆者の場合は、たまたま使用していない高価な5V/10Wの防水ソーラーパネル「Voltaic P110」があった。しかし、よりコスト効率の高い選択肢を探している人は、屋外防犯カメラへの電力供給用に設計された5V/6Wのソーラーパネルを検討してほしい。
ソーラーパネルをWaveshare Solar Power Managerに接続する。
提供:Adrian Kingsley-Hughes/ZDNET
筆者はこのセットアップをテストし、ここ英国の晩春の太陽だけを電力源として、Pi 4を1週間以上継続的に動作させることに成功したので、センサーと4Gモジュールを搭載したPi Zero 2 Wを動かすことも全く問題ないと確信している。
筆者は、このシステムがここまでうまく機能することに驚愕している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。