活用ポイント(3):最新情報へのアクセス経路を改善する
■情報共有ウェブサイト
MindManagerを使うと、マップ上に展開されたトピックや、付与されたノート情報をHTML形式で出力し、ウェブサイトの構築をサポートできる。プロジェクトのための情報共有サイトを、イントラネット上に簡単に構築することができるのだ。
こうすることで、MindManagerを持たないチームメンバーやステークホルダーであっても、常に最新のプロジェクト情報にアクセス可能な環境を用意できる。
この機能を使う場合は、プログラムウィンドウ左上の丸い「MindManagerボタン」をクリックし、メニューの「エクスポート」から「Webページとしてエクスポート」を選択する。
■ファイルエクスプローラ(マップパーツ)
MindManager Proには、「マップパーツ」と呼ばれる組み込み機能がある。中でも「ファイルエクスプローラ」は、特定のフォルダ上にあるリソースを、マップ上のリンクトピックとして一括で自動的に登録してくれる便利なものだ。
この機能を使う時は、任意のトピックにルートフォルダを設定し、マップパーツの部品(すべてのファイルとフォルダ等)を対象のトピックへとドラッグ&ドロップするだけでOKだ。
リンク後は、リフレッシュ(更新)を実行することで、常に最新のフォルダ内容が反映される。Windowsエクスプローラから毎回サーバ上のフォルダへアクセスしたり、検索したりする必要がなくなる大変ありがたい機能だ。
最終回は「成果を次に生かす」ためのテクニックを紹介
以上、プロジェクト推進にあたって不可欠となる情報の「アクセス方法」や「活用方法」を改善するために、MindManagerで使えるテクニックを紹介してきた。
次回はいよいよ最終回である。プロジェクト活動の最新状況をいかに「見える化」するかという「プロジェクトマネジメント」、プロジェクトの経験からいかに学んで次に生かすかという「ナレッジマネジメント」の視点で、MindManagerを最大限に活用するテクニックについて解説し、「スマートなプロジェクト管理」をテーマとした本連載を締めくくることにしよう。
(連載協力:マインドジェット)
筆者紹介
渡邉安夫(わたなべ やすお)
有限会社シンプル・ビジョン 代表取締役 ソース公認トレーナー
システムインテグレーター、データベースベンダー、コンサルティング会社を経て、2001年4月に自らのビジョン「知識社会の地図とコンパスの創造」を掲げ、起業する。IT関連のプロジェクトにおける豊富な経験と実績を活かし、混沌とした現代にふさわしい新しいビジネスワークスタイルを提案し続ける。ビジネスやプライベートの多様なビジネスライフシーンにMindManagerをはじめ様々な思考法を幅広く融合し、効果を高めるエキスパート。中でも、プロジェクトや自己発見、自己創造等のキャリアの分野における実績多数。その豊富な経験と実績によって培われた独自のマッピング手法を駆使した効果的なトレーニングやコンテンツ、コンサルティングを提供することで、「21世紀の知図革命」を推進中。