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BPMをサポートするIT製品ってどんなもの?--いくつか見てみる - (page 3)

富永康信(ロビンソン)

2009-05-01 13:00

豊富なエンタープライズサービスで差を付ける「SAP BPM」

 第一次ビジネスプロセスブームとなった「BPR(Business Process Reengineering、業務プロセス改革)」のムーブメントの際には、それを実現するためのERP導入が一気に加速した。しかし時は流れ、グローバル化による生産拠点の分散、コンプライアンスや法改正対応などによるプロセスの複雑化が進行。現在では、プロセスの可視化、実行、分析・改善、最適化を継続的に繰り返す「BPM」による第二次ビジネスプロセスブームが起こりつつある。

 そこでERPの巨人であるSAPも、同社初となるBPMS製品「SAP NetWeaver Business Process Management」(SAP BPM)で攻勢を開始した。EclipseをフロントエンドとしてBPMNを活用することで、業務側とIT側とが同じ表現で業務プロセスの実態を把握し、共同作業による迅速なプロセス設計を可能にしている。

 だが最大の特長は、SOA基盤で利用できるサービスとの連携により、同社のERPパッケージである「SAP ERP 6.0」からエンタープライズサービスをBPM視点で切り出し、連携させることができる点だ。

 統合開発環境であるSAP NetWeaver Composition Environment(SAP CE)のコンポーネントとして提供されるSAP BPMは、サービスの定義情報を格納するリポジトリであるSAP NetWeaver Enterprise Service Repository(SAP ESR)を利用することにより、2800以上登録されているSAPのエンタープライズサービスを自由に呼び出せる。また、同社のサービス以外のサードパーティ製品や自社開発システムなどを業務プロセスにマッピングすることも可能になっている。

 また、SAP BPMには、決済権限など業務上の社内ルールを管理する「SAP NetWeaver Business Rules Management」(SAP BRM)が含まれており、「業務プロセス管理」と「業務ルール管理」を統合開発することができる。反対にそれらを切り離して運用することも可能で、日々発生する変化に対してそれぞれが異なるタイミングで対応しつつ、お互いの影響を最小限にすることも可能になるという。

 今後、企業のビジネスアプリケーションはERPやCRMなどの他、組織パフォーマンスに関するもの、コンプライアンスや内部統制系のソリューションなどが増えると見られている。その流れの中では、パッケージベンダーにもトータルでの提案が求められる。ユーザー企業においては、その際、基盤となるプラットフォームが統一されていることがコスト面や管理面、連携の容易さといった面でのメリットになるという見方もある。SAP BPMは、SAPの提案するSOA基盤の上に各種の業務アプリケーションを展開し、ビジネスプロセスを軸として連携するシステムの実現を目指しているユーザーにとって、最有力の選択肢となるはずだ。

SAP NetWeaver BPM ERPのビジネスプロセスとビジネスルールを融合し、変化に強いビジネスプロセスプラットフォームを実現する「SAP NetWeaver BPM」

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