サイロ化したシステムを裏で連携させる「BusinessWare」
業務システムの多くは部門単位でシステムが構築され、他の部門のシステム同士の連携が行われていないことが多い。そのため、伝票を印刷して手渡したり、データを再び入力したりするような無駄な作業が行われている。
そんな業務システムがサイロ化した状態を、バックエンドで連携させ自動化するために作られたのが、同じくビトリア・テクノロジーのバックエンドBPM「BusinessWare」である。まず部門を跨るような単位の大きい業務プロセスを記述し、そのサブプロセスとして各部門のシステムとの連携を実装することで、それらが多数のシステムと連携して高度な業務を実行するような、大規模なBPMを実現することができる。
昨今は企業間のビジネス連携が増えたことにより、EDIなど膨大なデータが飛び交う環境をどうコントロールするかが大きな課題となっているが、BusinessWareでは性能面の高度なチューニングが行われ、バスやコンポーネントがボトルネックになって連携全体が止まらないように工夫されている。
また、BusinessWareにはトランザクション管理機能が内蔵されており、2フェーズコミット(複数のシステム間で更新されるデータの整合性を高める処理の自動化)によるデータ不整合の回避や、プロセスの処理に時間を要する場合、イベントを一旦保留にして待ち受け状態にすることで、他の業務のトランザクションを止めてしまう事態の回避も行う。