社会や組織が激変する時代にIBMが提唱する「スマートな働き方」とは何か

柴田克己(編集部)

2009-09-10 16:49

 日本IBMは9月8日、東京のグランドプリンスホテル赤坂において、Lotusブランドを中心とした同社のコラボーレションソリューションを披露するイベント「Working Smarter Forum 2009」を開催した。従来のIBMにおける同テーマのイベントに冠されていた「Lotus」の文字はイベント名から外され、代わりに同社が現在あらゆる機会に前面に打ち出している新ビジョン「Smarter Planet」の「Smarter」が据えられた。

 現在の社会やビジネスが抱える課題を明確にし、その課題の解決にあたってITをどのように活用していくべきかについて追求する「Smarter Planet」のビジョンに基づき、特に「ワークスタイル(働き方)」をいかに変革するかについて、IBMの提案を示すというテーマがより明確になったと言えるだろう。

 基調講演に先駆けて壇上に立った、日本IBM、専務執行役員ソフトウェア事業担当の三浦浩氏は、「日常生活においてだけでなく、ビジネスの世界においても、従来の『コマンド&コントロール』を原則とする階層式の組織構造から、検討すべきテーマについて、より詳しい人のネットワークによる業務遂行のスタイルに働き方が変わりつつある。こうした変化に対し、企業を経営する立場にある人々の意識も変わってきており、IT自体に詳しくなくても、そうした世の中で起きている変化については理解しているという方が増えている」とし、変化適応の必要性が企業においても強く意識されている点を指摘した。

 そうした変化に対応するITの一例として、三浦氏はRADVISION Japanのユニファイドコミュニケーション製品「SCOPIA Desktop」と、IBMの「IBM Lotus Sametime」との連携ソリューションを紹介。実際に基調講演会場と別会場を3元中継で結び、画像、音声、テキストを組み合わせたグループ会議のデモを行った。

 「こうしたことが、従来に比べて大幅に低コストで行える時代になっている。ツールを活用しながら、ワークフォースの働き方自体を変化させるチャンスは既に来ている」(三浦氏)とし、来場者に変化のためのヒントを、このイベントでつかむよう促した。

三浦浩氏 日本IBM、専務執行役員ソフトウェア事業担当の三浦浩氏は、SametimeとSCOPIA Desktopの連携によるコミュニケーション例を披露

ところで「スマートなワークスタイル」とは何か

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