ソフトバンク対Dishの再燃も
T-Mobile買収の可能性をめぐるソフトバンクとSprintの動きについては、年末の日本経済新聞の報道――ソフトバンクとT-Mobile株式の3分の2を保有するDeutsche Telekomとの交渉が大詰めの段階に――という内容の匿名情報筋の話が伝えられて以降、これといったものは出てきていない(ただし、この件に関してReutersでは、交渉はまだ初期段階とする別の情報筋の話も伝えられていた)。
・SoftBank in talks to acquire T-Mobile, discussing funding: sources - Reuters
この話に関して目を引いたのは、Sprintの対抗馬としてまたもやDish Network(の創業者・CEOであるCharlie Ergen)の名前が挙がっているところ。ただし、これもやはり「Sprintが動けば、Dishも対抗してT-Mobile買収に動くだろう……」という感じの、まだあくまでも可能性の話と思える。
・Exclusive: Dish eyes 2014 bid for T-Mobile - sources - Reuters
この話が今後どこまで具体化するかはよく分からない――SprintとT-Mobileの組み合わせについては、技術面や独占禁止法関連などの大きな課題を指摘する声もある(註2)――が、いずれにしても強烈な個性を持つとされる経営者3人の「三つ巴の駆け引き」というのはかなり興味深いものになりそう、といった感じもしている。
註2 ・Sprint and T-Mobile's Painful Technical Path - PC Magazine
・6 Reasons Sprint Shouldn't Buy T-Mobile - PC Magazine
(敬称略)
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