AppleとGoogleの対決は、ビジネスの世界、そしてテクノロジ業界で最も熱い戦いになった。2007年11月に、Googleがスマートフォン市場への参入について発表してから、この2つの巨大テクノロジ企業の間で緊張が高まり始めた。両社がPR合戦や法廷での争いを始めると、ハードコアユーザーはそれぞれの肩を持って、毒を吐き始めた。
Appleはもともとハードウェアに重きを置いており、Googleはインターネットサービスの会社だったが、両社は次第にお互いの領域を侵すようになってきている。Appleは「iCloud」や「iWork」スイートなどのオンラインサービスを充実させ、Googleは再びスマートフォンやウェアラブルなどの分野に再び資源を集中している。一部の論者は、エコシステムに関しては「ごちゃませ」がよいとしているが、多くのファンはどちらか一方だけを強く信奉している。
そして、戦いはますます勢いを増している。
AppleとGoogleは、さまざまな指標を用いて比較されているが、多くの場合、その指標が何を意味しているのかははっきりと理解されていない。この記事では、4つの指標を使って、どちらの会社がより優れているかを考えていこう。
収益性
企業の成功の度合いを測る明白な基準の1つに、その企業がどの程度の利益を上げているかというものがある。上のグラフは、2012年と2013年のAppleとGoogleの四半期ごとの利益だ。ただし、Appleは通常の財務年度(第1四半期が12月締めで、1月に報告される)で報告しているのに対し、この図では、3月末を第1四半期の終わりとする、カレンダー通りの四半期単位になっていることを伝えておきたい。
最初に注意すべきことは、AppleはGoogleの3倍から5倍の利益を上げていることと、Googleよりも利益の変動が大きいということだ。まず最初に考えられることは、Googleの収益戦略は依然として、その大部分を広告の販売に依存しているということだ。Appleの収益は、小売りの波の影響でホリデーシーズンに急上昇するが、Googleは1年を通してはるかに安定している。Forrester Researchの主席アナリストFrank Gillet氏は、その理由は、物理的な製品ラインアップがまだ収益に大きな影響を与えていないためだと述べている。
「Googleは基本的に、製品に重心を置いた企業ではない。物理的な商品を販売すれば、季節的な購買行動のサイクルに影響を強く受ける」とGillet氏は言う。