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本連載「松岡功の『今週の明言』」では毎週、ICT業界のキーパーソンたちが記者会見やイベントなどで明言した言葉をいくつか取り上げ、その意味や背景などを解説している。
今回は、テラスカイの佐藤秀哉 代表取締役社長と、マカフィーの 田中辰夫 取締役 専務執行役の発言を紹介する。
日本IBMが先頃、同社やパートナー企業が提供しているSaaS、PaaS、IaaSの各種クラウドサービスをウェブサイトから調達できるようにしたマーケットプレイス「IBM Cloud marketplace」の日本語対応サービスを開始したと発表した。同社GTS事業本部クラウド事業統括担当で執行役員を務める小池氏の冒頭の発言は、クラウドサービスのマーケットプレイスが今後、重要なビジネスになることを示唆したものである。
IBM Cloud marketplaceは、プライベートクラウド、パブリッククラウド、それらを組み合わせたハイブリッドクラウドなど、企業のクラウド利用が多様化する中で、SaaSで提供されるビジネスコンポーネント、ミドルウェアの構成パターン、仮想環境やセキュリティソリューションなどを容易に見つけ、試用から導入までを効率よく進めることができるようにしたものである。これにより、クラウドの利便性を大幅に向上させることができるという。
IBM Cloud marketplaceは、今年4月から米国を中心に展開しているサービスの経験や実績を生かしながら日本向けに提供を始めたもので、日本語のナビゲーションや日本でのクレジットカード利用のサポートなどが施されている。
同サービスの詳細な内容については関連記事を参照いただくとして、ここでは小池氏が語ったクラウドサービスのマーケットプレイスに対するIBMの考え方に注目したい。
小池氏は、「めまぐるしく変化するビジネス環境において企業が市場ニーズを先取りしていくためには、ビジネスリーダー、IT部門、アプリケーション開発者の3者が密接に連携して、迅速かつ的確に商品やサービスを打ち出していく必要がある。こうした活動を支えるのが、スピーディーで柔軟に対応できるクラウドだ」との認識を示し、そのためにクラウド側として今後重要になってくる取り組みという観点から、冒頭の発言となった。
同氏は「組み合わせたり組み立てたりする事業が重要」と語った意図について、「今後はSaaSが部品化していき、自由自在に組み合わせたり組み立てたりしてさらに新しいサービスが創出されるようになる。だが、そのためにはクラウド側として、ユーザーニーズに対応した“組み合わせ・組み立て事業”をしっかりと行っていく必要がある。今回発表したマーケットプレイスはまさにそのためものだ」と説明した。
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