さらに、顧客データを利用して成功している事例として、ビームスを紹介。各顧客に最適化した形で情報を提供するワン・トゥ・ワン型の顧客接点を実現していることを示した。
ビームス 取締役 情報システム本部本部長の清水伸治氏は「ビームスが伝えたいことが、確実に顧客に伝えることができているのかという疑問がある。また、数年前からターゲティングマーケティングを仕掛けてきたが、企業視点のワン・トゥ・ワンコミュニケーションであり、顧客視点のワン・トゥ・ワンコミュニケーションには至っていないという反省もある。2015年から、顧客システムを刷新する大きなプロジェクトを開始し、顧客それぞれにあわせた情報を提供するためにMarketing Cloudを導入した」などと語った。
(右)ビームス 取締役 情報システム本部本部長の清水伸治氏。小出会長と対話した。
続けて、米Salesforce.comのCRM Apps担当EVPのMike Rosenbaum氏が登壇。次世代カスタマーサクセスプラットフォームである「Salesforce Lightning」について説明した。
米セールスフォース・ドットコム CRM Apps担当EVPのMike Rosenbaum氏
Rosenbaum氏は、Lightningは10万社以上が利用し、100万人以上のSalesforce 1ユーザーがいること、65以上のパートナーコンポーネントが用意されていることを紹介したほか、Salesforce.comでは、3年前に、Salesforce 1によりモバイルを活用した環境を構築したのを皮切りに、プラットフォームの再構築など、CRMそのものを再構築してきたことに言及した。
「SalesCloud、ServiceCloud、MarketingCloud、CommunityCloud、AppCloud、AnalyticsCloudなどの業界トップクラスのアプリが、1つのプラットフォームで提供されており、これがLightningによって、さらに進化することになった」と語りながら、Lightningプラットフォームを活用し、営業担当者を支援する「Sales Cloud Lightning」や、リアルタイムに情報を分析し、入手することができる「Analytics Cloud」、手軽にアプリ開発ができる「App Cloud Lightning」、そして、見積書や提案書、見積りから入金までを自動化することができる「Salesforce CPQ」などについて説明した。
Field Service Lightningの画面
Salesforce CPQの画面
また、今年秋に日本市場向けに提供する新製品の「Field Service Lightning」についても紹介。すべてのサービス関係者がつながり、スケジュール調整や作業要員派遣の自動化、作業をリアルタイムで管理することができる機能を搭載したことで、現場における課題解決を迅速化できることを示した。