2005年の発売以来、SoR領域を中心に、これまでに国内570社に導入された実績を持つ。これまでに年1回のペースで機能強化を図ってきたが、2016年7月に、出荷開始以来、初のメジャーバージョンアップとなるVer.2へと進化。外部連携機能を強化する一方、データグリッド機能による高速なデータ表示を実現したり、アプリケーションのデータをもとに、自動的にグラフ表示する機能などを新たに追加。ウェブアプリケーションの自動生成などにより、社会環境の変化に対応した迅速なリリースや、共創型アジャイル開発に対応した開発ツールへと大幅に進化。SoE領域での活用も視野に入れることができるようになった。
データグリッド/グラフ/Webフォント
今回の協業により、Enterprise PostgresとWeb Performerとを連携したシステム開発が可能であり、「迅速な開発ツールの提供により、モバイルやクラウドのICT技術を利用しながら、俊敏かつ持続的な対応が求められるSoE領域でのシステム開発を支援するとともに、競争優位を獲得するためのイノベーション創造を支援できる」(キヤノンITソリューションズ SIサービス事業本部ソリューション推進センターソリューション企画第ニ部ソリューション企画第一課・山田真穂氏)としているほか、「いずれの製品も、サブスクリプションライセンスでの利用が可能なため、スモールスタートにより、段階的にシステムを拡大することができる」とした。
富士通 ミドルウェア事業本部の藤原隆本部長は、「SoE領域に向けて、Web Performerの持つ開発生産性や柔軟性と、富士通のEnterprise Postgresによる高性能および高信頼を実現したソリューションを積極的に展開していく」と語っている。
Web Performerの最小システム構成は、380万円から。スモールスタートの顧客向けに、初年度に限定して120万円で提供する。また、Enterprise Postgresのライセンス価格は、21万2000円からとなっている。
キヤノンITソリューションズでは、今回の協業にあわせて、約25人で構成する専門営業体制を構築。約200人のシステムエンジニアによるサポート体制を整える予定。また、富士通とは、今後、販売パートナー契約を結ぶ予定で、Web Performerの販売に弾みをつける考えであるほか、今後は、システムインテグレータとの連携も図る考えであり、国内企業へのWeb Performerの導入拡大を目指す。
今後、Web Performerを中核とするSIソリューション事業で2020年に売上高50億円を目指しており、これにより、同年までに、Web Performerの国内導入を、1000社にまで拡大する考えだ。
なお、Web Performerは、富士通のビジネスアプリケーション基盤「FUJITSU Software Interstage Application Server」とも連携が可能であり、継続的にSoR領域における導入提案も行っていくという。
一方、キヤノンITソリューションズでは、2月9日に、東京・天王洲の同社本社において、今回の協業にあわせて、Web Performerに関する導入セミナーを開催する予定だ。