
Regin
国家の支援を受けたハッカーによって開発されたマルウェアファミリーとして最も高度なものとされている「Regin」は、米国家安全保障局(NSA)が関与しており、Five Eyesとも呼ばれるUKUSA協定締結組織の一部(主に英政府通信本部(GCHQ))と共有された。その存在は2014年に公にされたが、コード自体は2011年からあったことが確認されており、2003年には既に存在していたという疑いもある。
実際にReginを用いた攻撃の標的となったとされている組織には、ベルギーの通信会社Belgacomや、ドイツ政府、直近ではロシアの大手検索企業Yandexがある。
セキュリティリサーチャーらは技術的な観点から、Reginがこれまでで最も高度なマルウェアフレームワークだと考えている。モジュール形式を採用しているReginは豊富な機能を有しており、感染したホスト上で検知されずに監視を続けることを念頭に置いて開発されている。