
Shamoon
米国以外で開発されたマルウェアとして今回の記事に初登場するのは「Shamoon」だ。Shamoonはイランの国家支援を受けたハッカーらによって開発されたマルウェアだとみられている。同マルウェアが最初に登場したのは2012年であり、サウジアラビア最大の石油会社Saudi Aramcoのネットワークがその標的となった。2012年のこの攻撃では、ハードディスクを消去する同マルウェアによって、3万台以上のコンピューターが使い物にならなくなった。
2度目の攻撃は2016年に実行され、同じくサウジアラビアが標的となった。直近では、イタリアの石油・ガス採掘に従事するSaipemがその標的となり、同社のコンピューターの10%が使用不能になったとされている。