
Flame
セキュリティリサーチャーらが2012年に「Flame」を発見した際、それを「マルウェア」だとは形容しなかった。Flameがあまりにも高度だったため、その構造を説明するために「攻撃用ツールキット」という表現が用いられたのだった。その点では、Reginと似ているところがある。
前述したように、FlameはFlameフレームワーク上で動作するモジュール群で構成されており、攻撃に必要となる機能に基づいて展開される。
イランの国家コンピューター緊急事態対策チームMAHERは、2012年に同国の政府機関がFlameによる攻撃を受けていることを発見した。同マルウェアは、「Stuxnet」マルウェアによる攻撃の2年後に発見され、NSAのコード名であるとの憶測もあるEquation Groupの手によるものだとされた。その後、他の中東政府への攻撃でも用いられたことが明らかになっている。Flame関連の現時点で最も的確な説明については、Wikipediaの該当ページを参照してもらいたい。