技術部会では、「システム標準化の策定」部会のリーダーとして、同社経営企画室長の田中秀明氏が活動している。
「部会には各社とも上級のエンジニアが出てくるので、話がはじけています。しかも、もともと参加している会社自体がやるという方向で決まっていますので、その話も早いですよね。これまでよくあったような単なる勉強会という組織とは雰囲気が全然違います」
中山氏が言葉を続ける。
「たとえばデータ連携ではマスタ同士を連携するというだけではなく、最初からひとつの共通マスタを決めてしまった方がいいかもしれません。intra-martのフレームワークの中には社員マスタ、取引先マスタ、商品マスタというようなものが用意されており、それをMIJSの標準マスタとして定義していくことも考えられます。連携というより、最初からひとつのマスタとして動くようになればよりスムーズですので、そのような検討を始めようとしているところです」
MIJSに参加することで、同社自身も数多くのベンダーと連携が可能になった。しかも、SIer中心のこれまでのパートナーと違って、パッケージベンダーとは横の連携ができる。
「MIJSで初めてできた横の連携は、これまでのSIベンダーのような縦の連携とはまた違った意味があると期待しています。特に、技術部会の3つのテーマのうち、横の連携を実現する技術基盤の部分でintra-martが果たす役割は高いと考えています」
さらにSaaS(Software as a Service)でも、同社は今後新たな基盤を提供する計画。NTTデータ イントラマートの取り組みはMIJSの取り組みと一体化しているように見える。
