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三国大洋のスクラップブック

ティム・クックとテスラのイーロン・マスク--個性の違い、「モメンタム」の違い

三国大洋

2013-06-04 19:55

 このところ絶好調であるTesla MotorsのElon Muskが「D11」カンファレンスに登場し、Tesla Motors(以下、Tesla)で展開を始めた高速充電ステーション「スーパーチャージャー」の数を「来月には今の3倍に増やす」「スーパーチャージャーのネットワークを拡大し、今年中にはニューヨークとロサンゼルス間をTeslaのクルマで横断できるようにする」「数年後に今の半値(3万ドル程度)で新しいモデルを販売する計画」などと明かして、会場にいた参加者らを大いに湧かせていたようだ(註1)。



[Elon Musk at D11: Full Session]

 一時間以上に及んだ対談のうち、前半30分くらいがTesla関連の話題で、その後はもっぱら宇宙開発の話題に終始という感じ。

  [TESLAのプレスリリース--TESLA DRAMATICALLY EXPANDS SUPERCHARGER NETWORK, DELIVERING CONVENIENT, FREE LONG DISTANCE DRIVING THROUGHOUT U.S. AND CANADA]

 スーパーチャージャー網拡大について話すMuskは、現在8カ所ある充電ステーションをいずれは北米だけで200カ所以上に増やすほか、欧州やアジアにも展開する考えだとする。

 そんなMuskの登場とあって、聴衆などの期待は否が応でも高まっていたと思われるが、Twitterでの反応(たとえば「#D11」のハッシュタグが入ったツィートのアップデートの勢い)などから判断すると、Muskの受け答えぶりは、そうした期待をさらに上回るものだったようにも感じられた。「まだ正式発表前なんだが……」といった調子でMuskがスーパーチャージャー網の展開強化などを明かしたのだから、聞いていた人々が盛り上がるのも無理はない。

「モメンタム=プロミス+デリバー」

 このMuskのセッションの動画やそれについて書かれた記事などを目にしていて、改めてモメンタム(広義の「勢い」)といったものについて考えさせられ、同時に前夜に登場したTim Cookとの違いを思わずにはいられなかった。

 モメンタムを生み出すには、周りから期待されるような約束をするだけでは十分ではない。実際にその結果を出すことを通じて、初めてモメンタムが生まれ、あるいは加速する。簡単に言ってしまえば、それだけのことだが、今のMuskとCook(あるいはTeslaとApple)を並べてみると、改めてその重要性に気づかされる。どれほど「最高の製品をつくる」(ことが自分たちの目標)などと言い続けても、実際にモノが届けられなければ、モメンタムなど生まれようがない。

 あるいは、どれほどたくさんの売り上げや利益を生み出し、使い切れないほど多額の資金を手にしていても、この「モメンタム」という生き物を買うことはできない。「一年前とほぼ同じようなことしか口にしなかった」と書かれたTim Cookも、そのあたりの事柄についてはよく承知しているのであろうが……。

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