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三国大洋のスクラップブック

「アップルがディズニーを買う日」は来るのか(前編) - (page 2)

三国大洋

2014-05-26 08:00

トリプルプレイの「バンドル」がデフォルト化

 ところで、通信最大手のAT&Tが衛星テレビ最大手のDirecTVを485億ドルで買収するという話が米国時間5月18日に発表されていたことは既報の通り。ComcastによるTWCの買収計画に触発されたとされる、この買収について、AT&Tの最高経営責任者(CEO)のRandall Stephensonが「これからは、あらゆる画面――テレビやモバイル端末、PCなどに映像コンテンツを流していく」云々とコメントしていたらしいが、ここしばらく携帯通信分野の話しかほとんど見聞きしなかったAT&Tが、ここにきて(主に米国内での)映像配信に関わる方面に目を向けることにした、というのはやはり目を惹く点である。

 AT&TがDirecTVを買う主な狙いは、通信・放送サービスのバンドル提供。携帯通信、ネット接続(ISP)、有料テレビをひとまとめにして消費者に売り込む上で、有料テレビについては既存の自社サービス――「U-verse」という固定回線を使ったもの。加入世帯数約570万件――だけだと規模感が足りない、だからDirecTV(加入世帯数2030万件)も組み合わせて…といった説明をよく目にする。

 ComcastとTWCとの合併話も、この先どうなるかまだわからないものの、実現した場合の加入世帯数は約3000万になる想定――つまり、3000万に対して2600万と、規模の点で両者はほぼ互角ということになる。またAT&TはISPの部分に関して「(DirecTV買収後に)サービス提供範囲を拡げて、今より1500万世帯くらい加入者を増やす」としているので、ネット接続サービスについても2000万世帯強と、Comcast/TWCに比べて遜色のない規模になる。

 さらに携帯通信サービスの部分では、AT&Tの加入者はすでに1億人を超えているから、Comcastが加入者向けのWi-Fiホットスポットを「2014年中に800万カ所まで増やす」(現状は約100万カ所)などといってみても、到底太刀打ちできそうもない規模といえそうだ(このComcastのWi-Fiホットスポット、au KDDIのユーザーはディスカウント料金で使えることになるらしい)。

 「従来通りの有料テレビ放送だけでは先の見通しも明るくない」と、DirecTVとの合併を過去に画策していたDish Networkや、携帯通信サービスの加入者こそAT&Tを上回るものの、固定線の分野では1桁小さい規模しかないVerizon(有料テレビのFiOS TV軒が約530万、ISPのFiOS Internetが約620万軒)がこれからどう出るのか、さらにはVerizonやAT&Tと張り合う上で「T-Mobileの買収がどうしても必要」とし、さらにComcast/TWCの合併を承認するなら「こっちの合併話も認めろ」と言っているかのようなSprintがどうするのか…。いろいろと気になる点が思い浮かぶが、そうした話はまた別の機会に回す。

(敬称略)

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