Google Atmosphere Tokyo

「ポストPC時代の業務端末はChromebookが本命」--グーグルが強調

大河原克行 2014年08月07日 07時00分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 7月29日と30日に開催された「Google Atmosphere Tokyo 2014」の2日目、エンタープライズ向けGoogle製品の最新情報を網羅した基調講演でスタート。続くブレイクアウトセッションでは、最新情報の詳細や企業の成功事例を通じて、実際の利用場面や使い勝手などに関する情報を共有する機会を設けた。

 午後のブレイクアウトセッションでは、それを示すようにグーグルのエンタープライズ部門SMBセールスプロダクト&テクニカルマネージャーの佐藤芳樹氏が「ポストPC時代のワークスタイル改革を支えるChromebook/Chromeboxの全貌」と題して、ChromebookとChromeboxに関する最新状況について言及した。

  • グーグル エンタープライズ部門SMBセールスプロダクト&テクニカルマネージャー佐藤芳樹氏

 佐藤氏は、「このセッションでは、OSとしてChromeを採用するコンピュータの機能と特性を理解し、ビジネスシーンでの活用法と管理手法を通じて、どんな効果があるのかを示したい」と切り出した。

 佐藤氏は、冒頭にデジタルデバイスの動向を示してみせた。

 「今から5年前には、世の中で利用されるデバイスの70%がWindowsであった。だが、1年半前には、Windowsのシェアはわずか24%になった。Windows以外のデバイスが増加しているのがここ数年の特徴だ。また、ホワイトカラーでは、1人3台の端末を所有しているという調査結果もある」という事実を示した。そこからこう続けた。

 「プラットフォームが大きく変化し、デバイスの種類が変化しており、これとともに、業務システムやアプリケーションもそれぞれのプラットフォームに対応しなくてはならないという状況が生まれてきた。その中で、有効なソフトウェアがブラウザである。GoogleのChromeブラウザは2年前から世界シェア首位になっており、さまざまなデバイスで利用されている。一方で、タブレット端末が急速な勢いで拡大しており、持ち運びが便利、PCでできることがタブレットでもできる、長時間利用できるといった理由から、すでにノートPCよりもタブレットの出荷台数の方が多くなっている。しかし、ビジネスシーンでタブレットを利用するには、文字入力がしにくい、USBポートがないといった課題もある」(佐藤氏)

Chromeブラウザは首位に立っている
Chromeブラウザは首位に立っている

 そうしたなか注目を集めているのが、Chromebookだという。

 米国におけるビジネス向け市場では、Chromebookの販売台数シェアは21%にまで高まっていることや、2014年4~6月には教育機関に100万台のChromebookが導入されたことなどを示しながら、「セキュリティ面で担保できること、200~300ドルという低価格で販売されており、導入コストを低く抑えられるといったメリットもある。市場を変えていくことができるデバイスである」と強調した。

 また、「ChromebookやChromeboxは、Chromeブラウザをより快適に動かすために登場した製品」だと背景を説明。日本でも7月14日に、日本エイサーが日本市場向けにChromebookの投入を発表した。デルやASUSも投入を明らかにした。「ASUSによるChromeboxは、小型のデスクトップのようなものであり、ノートPCよりも軽くて小さい。先日、ノートブックの代わりに、デスクトップを家に持って帰るという新鮮な体験をした」として会場を笑わせた。

 Chromeブラウザの特徴については、「スピード、シンプル、セキュリティという3点を追求した」とのこと。特にセキュリティに関しては「ネットに接続すると常にセキュアな環境に自動更新し、更新を重ねるほど快適になること。また、フィッシング対策機能を標準で搭載しているほか、1つ1つのタブを独立して動かすことができるサンドボックスの機能を搭載している」と述べた。

 さらに、6月26日には、Chromeブラウザにおいて、Word、Excel、PowerPointといったOffice製品をそのまま表示し、編集できる機能を搭載したと発表。「これは要望が多かったもの。多くの人の使ってもらえるようになる」と強調した。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

連載

CIO
シェアリングエコノミーの衝撃
デジタル“失敗学”
コンサルティング現場のカラクリ
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「展望2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
エンドポイントセキュリティの4つの「基礎」
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
ネットワークセキュリティの要諦
セキュリティの論点
スペシャル
エンタープライズAIの隆盛
インシュアテックで変わる保険業界
顧客は勝手に育たない--MAツール導入の心得
「ひとり情シス」の本当のところ
ざっくり解決!SNS担当者お悩み相談室
生産性向上に効くビジネスITツール最前線
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell Technologies World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]