デスクトップのエクスペリエンスを向上させる
Windows 8が最初にリリースされた時より1年以上前に、当時のWindows開発責任者Steven Sinofsky氏は「当面のところ、デスクトップは多くの人々の生活において重要な役割を担い続ける」と述べ、「われわれはそれをさらに改良するつもりだ」と約束した。
それから2年近くが経ち、デスクトップフレンドリーな機能がいくつか追加されたにもかかわらず、改善の余地はいまだに残されている。
Windows 9では新たなスタートメニューが搭載され、デスクトップ上のウィンドウ内で
Windowsストアアプリが動作するようになる。
このことは、デスクトップ向けの新機能やユーティリティへの大規模な投資を意味しているわけではない。また、Windows 8でデビューした正真正銘の機能向上を捨て去って、Windows 8.1のカーネルに「Windows 7」のインターフェースを詰め込む必要があるというわけでもない。そうではなく、管理ツールに対するさらなる洗練と、ユーザーエクスペリエンスにおけるクラシックなデスクトップ要素と新たな近代的要素の間を遷移する際のユーザビリティのさらなる改良を意味している。
そのねらいは次のようなものだ。最新バージョンへの移行が速やかになされるとともに、常に最新バージョンが稼働しているようなWindows搭載機の割合を劇的に増やすことだ。このためにMicrosoftは、5年後のサポート切れが近づいているにもかかわらず旧来のWindows 7を使い続けようとしているPCユーザーの持つ違和感を取り除く必要がある。
そして、さらに2つの非常に大きな難問がある。「Internet Explorer」(IE)がもたらす問題と、強気の姿勢を崩さないGoogleだ。これについては、次のページで説明する。