英会話教室を運営するイーオンは10月29日、生徒の学習状況や上達度を定量的に測定できるサービスを新たに提供するため、イーオン全教室のシステム基盤を刷新し、2015年4月よりテスト運用を開始すると発表した。
同社は、MicrosoftのCRM「Microsoft Dynamics CRM」を導入する。同サービスの導入より、イーオンの各教室をはじめ、マーケティングや営業、カスタマーサービススタッフなどが連携し、より最適な学習支援が可能となるとしている。
新システムの主な特徴は以下の通り。
生徒の自律学習を支援
レッスン内の情報を超えて生徒のさまざまな学習情報を集約し、分析。生徒自身が学習時間や学習内容などの履歴を登録し、イーオン教師による評価データと合わせて生徒の上達レベルを測定する。
学習時間、内容ごとの各種試験スコアや合否判定を集計・分析し、カウンセリングを通して生徒に現状の英語力、学習の進捗状況や苦手分野に関するフィードバックし、今後のレッスン・学習計画に役立てる。生徒は学習計画や進捗状況を把握しやすくなるとともに、分析結果から効果的な英語力向上の筋道を立てることで、自律学習をサポートしていく。
生徒は日々の学習状況全体を把握できるだけでなく、英語力の上達進度、今後の効果的な伸ばし方を客観的に知ることができ、学習のモチベーションアップにもつながる。

すべての情報を統合・有機的に連動させ、生徒の入会から卒業までを一括管理
コールセンターへの問い合わせや契約時、レッスン受講中の情報など、個別に扱っていた生徒情報を集約化。転校や再入学の場合にも情報を全て引き継ぐことができるようにするなど、セクションごとに散在しがちな生徒情報を入会から卒業まで一括管理する。
また、イーオンの法人部における営業や契約情報など、さまざまな部署、部門におけるデータを連動させることで、入会前から契約期間中、卒業後に至るまで、きめ細かいサービスを提供していくと同時に、イーオン社員の業務効率も向上させる。
イーオンでは2015年4月よりシステムのテスト運用を開始し、6月の本格始動に合わせ上達管理サービスを提供する。
