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新社会人のためのOSS入門--なぜオープンソースはシステムの主流になったのか

吉田行男

2017-05-01 07:00

 こんにちは、日立ソリューションズの吉田です。

 今年も就職活動を乗り越えた多くの若者たちが新社会人の仲間入りを果たしました。ということで、新しく社会人になった若者にOSSについて説明したいと思います。もちろん、新社会人でない方にもきっと役に立つ情報になると思いますので、最後までお付き合いください。

OSSとは?

 OSSとは、「Open Source Software」の略ですが、そもそもなんなのでしょうか。1998年2月にEric S RaymondとBruce Perensによって設立されたOSI(Open Source Initiative)が定義した「オープンソースの定義」に合致したソフトウェアライセンスを採用しているソフトウェアのことを一般的に「OSS」であるとしています。

 従って、ソースコードを公開すれば、すべてオープンソースになるというのは誤解で、ソースコードを公開するということとそのライセンスが「オープンソースの定義」に従っているということで、ライセンスの頒布条件を満たすことが求められます。

簡単な歴史

 1969年に米国AT&T社のベル研究所で開発されたUNIXが、当初は教育機関向けにソースコードが無償公開されていましたが、1983年の米国司法省の独占禁止法違反裁定により分割・独立することで、コンピュータ産業への参入が可能になり、UNIXを製品化しライセンスビジネスに参入しました。この状況に反発したマサチューセッツ工科大学のRichard Stallman氏を中心にユーザーたちが、GNUプロジェクトを設立しました。

 GNUの目標は、完全にフリーソフトウェアで構成されるオペレーティングシステムを実現することで、Stallmanは1960年代や1970年代のコンピュータユーザーのように、ユーザーを自由にしたいと考えていました。この考え方は、1985年にGNU宣言として公開されています。このGNUに必要なソフトウェアの開発のために規定したのが、GNU General Public Licenseで、一般的にはGPLと呼ばれています。GPLでは、著作物の利用者はそれを実行し、複製し、修正し、再配布できますが、その再配布物のライセンスに制限を加えることは許されません。この思想はコピーレフトと呼ばれています。

 なお、ライセンスに関しては「OSSライセンスとの付き合い方」をご覧ください。

 その後、1991年にフィンランドの大学生であったLinus Torvalds氏によって、Linuxの開発が開始され、1994年にLinux1.0がリリースされました、その後、GNUプロジェクトの中でこのLinuxは中心的な存在になってきます。

 1990年代中ごろになってくると、ApacheプロジェクトやMySQL、オープンソースとして公開されたPostgreSQLなど、現在とても馴染みのあるソフトウェアの初期のバージョンが続々と公開されはじめました。そのような中で1998年に米Netscapeがウェブブラウザ「Netscape Navigator」のソースコードを公開するときにオープンソースソフトウェアという名称を使い、一般的になりました。


Linuxの開発を開始したLinus Torvalds氏

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