海外コメンタリー

エッジコンピューティングの今を知る(前編)--次なるIT変革の潮流 - (page 6)

Charles McLellan (ZDNet UK) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2018-12-10 06:30

標準やコンソーシアム

 新たなITイニシアティブには標準とベストプラクティスが必ず必要であり、その初期段階は異なった指針を持つ複数のグループや共同体によって性格付けられる場合もしばしばある(とは言うものの、これらメンバーは他のイニシアティブと重なり合うことも多い)。エッジ/フォグコンピューティングも例外ではない。

 Ciscoが提唱したフォグコンピューティングは、2015年にArmとCisco、Dell、Intel、プリンストン大学エッジ研究所によって設立されたOpenFog Consortiumによって推進されている。その基本方針(抜粋)は以下のようになっている。

 われわれの取り組みによって、自律型かつ自己認識型のマシンやモノ、デバイス、スマートオブジェクトを含む、IoTのエッジ部分における知性をサポートするような、分散型のコンピューティングやネットワーク、ストレージ、統制、リソースのアーキテクチャが定義されていくだろう。また、OpenFogのメンバーは新たな運用モデルの洗い出しや、開発も推進していく。われわれの取り組みは最終的に、次世代のIoTの実現や発展に寄与していくだろう。

 エッジコンピューティングは、The Linux Foundationがホスト役を務めるオープンソースプロジェクトである「EdgeX Foundry」によって推進されている。EdgeX Foundryの目標には、IoTのエッジコンピューティングを統合する共通プラットフォームとしての「EdgeX」の開発と普及のほか、相互運用性と互換性を保証するためのEdgeXコンポーネントの認証や、EdgeXベースのIoTエッジソリューションを迅速に生み出すためのツールの提供、適切なオープンソースプロジェクトや標準グループ、業界アライアンスとのコラボレーションが含まれている。

 EdgeX Foundryによると、「このプロジェクトのスイートスポットは、組み込み型のPCやハブ、ゲートウェイ、ルータ、オンプレミスサーバといったエッジノードが、分散型IoTのフォグアーキテクチャ内で『東西南北が一堂に会する』ような、重要な相互運用性の難関に取り組めるようにすること」だという。

 EdgeX Foundryの技術運営委員会には、IOTechやAnalog Devices(ADI)、Mainflux、Dell EMC、The Linux Foundation、サムスン電子、VMware、Canonicalからの代表が参加している。

 この分野には他にも2つの業界団体が存在している。それらは、2017年11月にオムロンとアドバンテック、日本電気、日本アイ・ビー・エム、日本オラクル、三菱電機によって設立され、日本市場に焦点を当てたEdgeCrossコンソーシアムと、2014年にAT&TとCisco、General Electric(GE)、Intel、IBMによって設立されたIndustrial Internet Consortiumだ。

 後編に続く。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]