「Amazon Web Services」(AWS)、「Microsoft Azure」、「Google Cloud Platform」(GCP)などの上位クラウドプロバイダーはその地位を守り続けている。しかし、掲げているテーマや戦略、市場へのアプローチはいずれも流動的だ。IaaS市場における戦いではこの3社が勝者になろうとしているが、人工知能(AI)や機械学習(ML)といった新たなテクノロジーによって、他の企業が活躍する余地も生み出されている。
一方で、2019年のクラウドコンピューティング市場は、Red Hatの買収を発表したIBMなどの企業の間でハイブリッド環境へのシフトが進み、市場の様相が変わる可能性もあるなかで、マルチクラウド化という流れが鍵になりそうだ。また、2019年にクラウドコンピューティングプロバイダーとして上位にある企業は、SaaS分野でもビジネスの拡大を図り、より多くのエンタープライズの業務を引き受けるようになる可能性もある。
上位企業の戦略やハイブリッドクラウド市場、進化を続けるSaaS企業など主要ベンダーの動向について参考になる記事をまとめた。