IDCの調査によると、パブリッククラウドへの投資は、市場の上位5社にますます集中するようになっており、IaaSやPaaSの顧客内シェアについてはさらに集中化がみられるという。
同社によると、パブリッククラウドの2018年における成長のうちの46.3%は上位5プロバイダーによるものであり、投資額全体の35%を占めている。また、IaaSとPaaSにおける全投資額の63%は上位5プロバイダーが占めているという。
市場の大きな伸びが続くなか、こういったクラウド投資の集中が見られている。世界的に見た場合、パブリッククラウドサービス市場の規模は2018年に27.4%成長し、総額1830億ドル(約20兆円)となった。
売上高で見た場合、パブリッククラウド市場で最もシェアが高いのはSaaS(62.4%)となっている。
Amazon Web Services(AWS)やMicrosoft、Googleの最近の決算報告を見れば、クラウド投資の集中自体は驚くべき話ではない。これら3社はすべて、売上高の大きな伸びを報告している。
SaaS市場では、SalesforceからOracle、Workday、SAP、Microsoft、Adobe Systemsに至るまでのベンダーにシェアが集中している。
クラウド市場では、マルチクラウド化が進むだろうが、その選択肢がいつまでも続くことはないだろう。ほとんどの企業は、戦略的クラウドベンダーを1〜2社に絞り込んだうえで、その他のサプライヤーを統合していくことになる可能性がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。