野村総合研究所(NRI)は12月10日、統合システム運用管理ツール「Senju Family」の「Senju Operation Conductor」(旧eXsenju)と「Senju Service Manager」(旧CONTACT CAFE SP)の機能を強化した新版の販売を開始したことを発表した。
新版となる「Senju Operation Conductor Ver 3.0」は、これまでの監視機能に加えて、システムの構成情報などの各種情報を自動収集し、システムの変更個所を判別可能にしている。この機能で、不正なシステム変更がないことを証明することやアクセス管理での“発見的統制”に貢献できると同社では説明している。
一方の新版である「Senju Service Manager Ver 3.0」では同社のこれまでの経験やノウハウをもとに開発された、ITILプロセス実践を支援するウェブベースのサービスデスクツール。新版では、利用者のニーズに柔軟に対応するために、インシデント管理などの詳細画面を自由に変更できるようになっている。またITILによるITサービス管理の効果的な実践、IT全般統制のインシデント管理、変更管理、アクセス管理での“予防的統制”を支援できるものと、同社では説明している。
同社では、今回の新版発表にあわせてSenju Familyを構成する製品の名称を一新している。今後、各製品間の連携を強化することで、システム運用管理でのサービスレベル向上とTCO(総所有コスト)削減をサポートし、企業ユーザーのビジネスに貢献していくとしている。