6月23日のダウ平均株価は、前日比9.82ドル(0.06%)安の16937.26ドル。IT企業の多いNASDAQ平均株価は前日比0.64ドル(0.01%)高の4368.68ドル。S&P 500は0.26ドル(0.01%)安の1962.61ドルだった。
23日の米平均株価。DJIがダウ、INXがS&P500、IXICがNASDAQ。(出典:Google Finance)
IT分野の主要企業の動きは以下の通り。表の18社中、上昇したのは12社、6社が下落した。上昇率が最も高かったのは1.37%高のGoogle。下落率が最も高かったのは1.92%安のDocomoだった。
0.88%上昇したHewlett-Packard(HP)について、投資情報サイト「The Motley Fool」は「HPはこれからも再建を継続できるだろか」とのコラムを載せていた。これによると、HP株は2014年に入ってから21%以上値上がりし、5月に発表した第2四半期の業績でも予測を上回るなど、クラウド対応を軸に再建がうまくいっていることに投資家が良い印象を持っているという。
サーバ事業でHPはFoxconnとの提携を発表。これが将来的に、サービスプロバイダ向けにクラウドに最適化した新しいサーバ製品群を提供することにつながると指摘していた。
ビッグデータ絡みでこのコラムが特に強調していたのは、SAPとのパートナーシップだ。HPは、SAPのインメモリデータベース「HANA」基盤向け垂直統合型システム「HP Shark」を発表。これにより、パフォーマンスと稼働率が上がり、他製品の2倍の処理速度が実現するとしている。
HPによると、このシステムへの需要が強く、HANAのビジネスが第2四半期中、継続的に伸びていたという。HANAの成長が力強い限り、HPにとってSAPとの協業は果実を生むものとする。SAPは900を超えるリセラーや、クラウドを利用してビジネスを展開するパートナーを抱えている。
多少さえない見通しがあったとしても、HP株はここまで上昇してきた。投資家がHPの長期的な見通しに忠誠心を持っているようでもあると述べていた。
(出典:Google Finance www.google.com/finance)