顧客とのつながり方が変わる
――IT産業は、クラウド、モバイル、ソーシャルなどで構成される“第3のプラットフォーム”と呼ばれる時代が訪れています。その中でデベロッパーはどんなことに取り組むべきでしょうか。
Seligman:デベロッパーにとっても、SIerにとっても、大きなチャンスが訪れると考えています。新たなプラットフォームを活用することで、少しの資金と少しの時間を使うだけで、さまざまなことができるようになります。たくさんのコードを書く必要もないし、統合に関する複雑性にも煩わされない。自らサーバを所有するということも不要になる。
顧客とのつながり方を新たな形でやっていくという意味では、デベロッパーが直接的にビジネスを変えることができる立場に立ち始めたといえるでしょう。今後は、ウェアラブルデバイスを利用した多くのシナリオも出てくることになりますし、デベロッパーからユニークなシナリオが出てくることにも期待しています。
われわれはこうしたものが登場することに強い情熱を持っており、そのためのプラットフォームを提供している。仮想マシンを提供したり、クラウド上でJavaコードを実装したりすることがSalesforceではありません。提供したいのは、モバイルやウェアラブル技術を活用し、顧客とのつながりを強化することであり、ビジネスプロセスを合理化することにあります。
――昨年のDreamforceでは、Salesforce1の登場が大きな目玉でしたが、今秋のDreamforceは、どんなイベントになるでしょうか。
Seligman:私も詳細はわかりませんが、みなさんがさまざまなことを考えていただいたことの10倍ぐらいの内容になると思いますよ(笑)。