エンタープライズ向けWindows 10に追加される機能の多くは、実際には今回のテクニカルプレビューには搭載されておらず、「System Center Configuration Manager」の次バージョンのプレビューも、2015年の前半までは提供されない(また、MDMのオプションには、次のバージョンの「Intune」と、Microsoftの「Enterprise Mobility Suite」が必要になる)。現在のバージョンや古いバージョンのSCCM(SCCM 2007 SP2まで)は、Windows 10に対応する予定だ。古いバージョンでは管理が可能で、より新しいバージョンではWindows 10の展開やアップグレードも可能であり、次のバージョンでは各デバイスをどの程度の頻度でアップグレードするかといったことも管理できるようになる。
これは筋が通っているが、このプレビュー版が非常に早い段階で公開されていることも示唆している。Windows 10はかなり安定しており、性能も十分だったが、これは実稼働環境で使えるベータ版ではない。Microsoftはこれを開発プラットフォームとして使うことは避けるように警告しているが、ユニバーサルアプリを作っている開発者は、これを使ってModernアプリがデスクトップや新しいチャームインターフェースでどのように動作するかをテストしたいと思うはずだ。ITプロフェッショナルは、これを使ってLOBアプリケーションや社内サイトの互換性をチェックしたいと思うだろうし(特にIE11のエンタープライズモード)、インターフェースの変更点が、ユーザーにどれだけ影響を与えるかを評価したいと考えるだろう。しかし、このテクニカルプレビューが4週間から6週間ごとにアップデートされる予定であることを考えれば、企業がWindows 10について何らかの結論を下すのは、まだ早すぎる。Microsoftは企業にできるだけ情報を提供しようと努力しているようだ。少なくとも、評価してフィードバックを返すだけの価値はあるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。