Dr.津田のクラウドトップガン対談

メール添付が禁止になる日--オンラインストレージ市場は巨大化するか - (page 5)

取材・構成 吉澤亨史 怒賀新也 (編集部)

2016-01-08 07:00

津田氏 多くの組織ではこれまで、PCを持ち出し禁止にしていました、次にUSBの持ち出し、持ち込みの禁止が始まりました。そして今、メール添付ファイルの禁止が始まろうとしている。オンラインストレージに収束していくしかないと思います。これは非常に大きな動きになると思ってます。

佐々木氏 これからオンラインストレージはインフラ化していくと思います。電子メールのシステムと接続性が高いので、既に裏側ではインフラの一部となっています。トライポッドワークスのオンラインストレージでもそうですし、誤送信対策製品と連携させると、ユーザーが送信した添付メール、ネットワーク経路の途中でメール本文と添付ファイルを自動的に分離して、ファイル側はオンラインストレージに格納してリンク情報に変換してメールを送信します。


 しかも、これはもともとフィルタの機能ですので、Excelだけ送る、一定の大きさのファイルだけを送る、もしくはPDF以外のファイル形式のときはZIP暗号で送るといったこともできます。あるいは、受発注の業務システムの裏側で動かすこともできます。こうしたニーズは非常に増えてきています。そういう意味ではトライポッドワークスのAPIはスクリーニング装置になっていまして、先ほど津田さんがおっしゃったようにオンラインストレージのインフラ化はこれから進んでいくと思います。

津田氏 マイナンバー制度施行や情報漏えい事件がきっかけとなり、結果として大きなイノベーションが始まろうとしています。しばらく動向には目が離せません。自社の業務の効率化や自動化、コスト削減の視点からも、導入を検討してみてほしいと思います。

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